陥入爪
陥入爪・弯曲爪とは
 
 陥入爪とは、爪の側縁が、皮膚の中に食い込んでいる状態をいいます。ほとんどは、足の母趾(第1趾)におこります。爪の角がトゲとなり、皮膚に刺さると化膿して、腫れ、強い痛みを伴います。
 巻き爪(弯曲爪)は、陥入爪がさらに進行し、爪に変形が生じている状態です。爪は側縁が丸くなり、徐々に指の中央に向かって巻き込まれます。
 陥入爪の人は弯曲爪になっている事が多く、爪の角を切ると一時的に痛みはなくなりますが、爪が伸びると、さらに巻き込み、より重症になります。
 皮膚に爪が刺さり、膿が貯まり、さらに爪の刺激に反応して赤い肉が盛り上がってくることもあります。

原因と治療
 
【原因】
 原因の多くはいわゆる“深爪”をすることによります。歩くと床からの力で肉が爪の縁から持ち上げられ、その肉が爪を押して巻き爪となります。爪を切った外側は、爪の一部がトゲ状になり、それが刺激の原因になります
 ハイヒールなどのつま先の狭い靴を履くことも原因の一つです。他に、長時間の歩行や走り回るスポーツ、生まれつきの異常の場合もあります。

【治療】
 炎症や、化膿がひどい時は一時的に爪の角を切って、膿を出し、痛みを押さえることはできますが、爪が伸びればまた同じことが起こる可能性が高く、根治的な治療とは言えません。また爪の弯曲が強まる可能性があります。
 赤い肉が盛り上がっているところには化膿止めの軟膏や、硝酸銀という薬を用います。
爪が食い込んでいるところには、コットンパッキング(爪と皮膚の間に綿を挿入します)を行い、直接の刺激を避けるようにします。

 手術を行うこともあります。右図のように爪の縁を爪母(爪の根)から切除して爪の幅を狭くします。生えてこないように、骨の骨膜も切除します。但し、術後しばらくして、小爪が伸びてきて痛みが出る事があります。

超弾性ワイヤーを用いた爪矯正
 
 最近は超弾性ワイヤーや、形状記憶合金プレートを用いた爪矯正が行われてきており(全国的にどこでも行っている訳ではありません)、当院でも現在行っています。

 常温では軟らかい直線状のワイヤーを爪の先の部分に穴を開けて装着します。装着は5分間くらいで痛みはありません。早い人は次の日からでも爪が矯正されてゆきます。但し長期装着し続けなければいけない為、1-2カ月ごとに取り替えてゆきます。
 爪が伸びて白いところが無いとワイヤーが装着できないため、深爪の人は、爪の角が2mm以上伸びるのを待たなければいけません。また、時に矯正力が強すぎて爪が割れることがあります。その場合には爪が伸びるのを待ち、再び行います。
 ※爪の水虫で、もろく分厚くなった爪には使用できません。